光のもとでⅡ
「高校生のうちは、とか思っていたりする?」
「……うん。性行為が怖いと思うのとは別に、そういうのもある。もし子どもができたら中絶するのは嫌。でも、私はまだ高校生だし高校生でいたいから、そういう意味でも悩んでる……」
衝動だけで翠を求める分には何を深く考えることもない。でも、こういう部分を言葉にされると強くは言えない。
兄さんが言ったとおり、女子のほうが社会的リスクは高い。
「翠の気持ちをどこまで汲めるか、どこまで待てるかはわからない。けど……翠が何をどう思っているかは理解できたと思う。……自分が取った行動の責任は取るつもり。でも、行為に対して翠に起こる変化すべてを負えるわけじゃないから――その部分は翠の判断に任せる」
「ごめん……」
「いや、前回よりは明確に提示してもらえたと思ってる」
「……ツカサのこと、好きだからね。大好きだからね? ツカサが怖いとか、嫌だとか、そういうのはないからね?」
欲っしていた言葉が不意に与えられ、気づいたときには頬が熱を持っていた。
「……うん。性行為が怖いと思うのとは別に、そういうのもある。もし子どもができたら中絶するのは嫌。でも、私はまだ高校生だし高校生でいたいから、そういう意味でも悩んでる……」
衝動だけで翠を求める分には何を深く考えることもない。でも、こういう部分を言葉にされると強くは言えない。
兄さんが言ったとおり、女子のほうが社会的リスクは高い。
「翠の気持ちをどこまで汲めるか、どこまで待てるかはわからない。けど……翠が何をどう思っているかは理解できたと思う。……自分が取った行動の責任は取るつもり。でも、行為に対して翠に起こる変化すべてを負えるわけじゃないから――その部分は翠の判断に任せる」
「ごめん……」
「いや、前回よりは明確に提示してもらえたと思ってる」
「……ツカサのこと、好きだからね。大好きだからね? ツカサが怖いとか、嫌だとか、そういうのはないからね?」
欲っしていた言葉が不意に与えられ、気づいたときには頬が熱を持っていた。