光のもとでⅡ
「実家でやる七夕祭り、翠葉ちゃんも来るんでしょ?」
「来ると思うけど……」
「そのときにそれとなく話してみるよ」
「いや、そういうのいいから」
「遠慮しなくていいってば」
「いや、本当に。変に口を挟まれるほうが迷惑だから」
「何よその言い方」
「俺は知りたいことがあったから訊きに来ただけで、そういう余計なことを望んでいるわけじゃないから」
「余計なこととはひどい言いようね」
「余計以外の何ものでもないから。翠との問題は翠と話し合って解決するから口出さないで」
「……わかったわよぅ。でも、翠葉ちゃんがそれっぽい話振ってきたら話すからねっ?」
「……それなら別にかまわないけど。頼むから余計なことはしないで」
「はーい」
ぶすっとした義姉を放置して、俺は兄さんの家を出た。
「来ると思うけど……」
「そのときにそれとなく話してみるよ」
「いや、そういうのいいから」
「遠慮しなくていいってば」
「いや、本当に。変に口を挟まれるほうが迷惑だから」
「何よその言い方」
「俺は知りたいことがあったから訊きに来ただけで、そういう余計なことを望んでいるわけじゃないから」
「余計なこととはひどい言いようね」
「余計以外の何ものでもないから。翠との問題は翠と話し合って解決するから口出さないで」
「……わかったわよぅ。でも、翠葉ちゃんがそれっぽい話振ってきたら話すからねっ?」
「……それなら別にかまわないけど。頼むから余計なことはしないで」
「はーい」
ぶすっとした義姉を放置して、俺は兄さんの家を出た。