光のもとでⅡ
肩に手を置かれてぞくりとするのは何が原因かわかっている。でも、普段から男子が苦手なのは――。
「笑わない……?」
「笑われるようなことなら克服すれば?」
本当に容赦がない……。このあたり、ツカサよりも容赦がないのではないだろうか。
そんなことを考えつつ、私はあまり思い出したくない過去を思い出す。
中学に入学して一ヶ月が過ぎた頃、クラスのリーダー格の男子に告白された。「好きだから付き合ってほしい」とストレートに。私は「ごめんなさい」と断った。けれど、なかなか聞き入れてはもらえなかったのだ。さらには無理矢理キスをされそうになった。それが、男子を怖いと感じた初めての出来事。
それからもしつこく付きまとわれ、行く手を阻まれては手や腕を掴まれる、ということが繰り返された。私は徐々に過剰反応するようになり、対象はその男子に留まらず、周りにいる男子全員が恐怖の対象になってしまった。
それを知った男子は新しいおもちゃを得たように、私に触れて反応を楽しむようになった。それは三年間続き、私は男子に近づくことも、近づかれることも、必要以上の苦手意識を感じるようになってしまったのだ。
「笑わない……?」
「笑われるようなことなら克服すれば?」
本当に容赦がない……。このあたり、ツカサよりも容赦がないのではないだろうか。
そんなことを考えつつ、私はあまり思い出したくない過去を思い出す。
中学に入学して一ヶ月が過ぎた頃、クラスのリーダー格の男子に告白された。「好きだから付き合ってほしい」とストレートに。私は「ごめんなさい」と断った。けれど、なかなか聞き入れてはもらえなかったのだ。さらには無理矢理キスをされそうになった。それが、男子を怖いと感じた初めての出来事。
それからもしつこく付きまとわれ、行く手を阻まれては手や腕を掴まれる、ということが繰り返された。私は徐々に過剰反応するようになり、対象はその男子に留まらず、周りにいる男子全員が恐怖の対象になってしまった。
それを知った男子は新しいおもちゃを得たように、私に触れて反応を楽しむようになった。それは三年間続き、私は男子に近づくことも、近づかれることも、必要以上の苦手意識を感じるようになってしまったのだ。