光のもとでⅡ
浴衣を着ている分、少し暑さを感じていた。それでも、夜になれば熱が和らぎ、生ぬるい風が頬を撫でていく。
「今日、とっても楽しかった。来年もあるなんて楽しみ! ツカサの家では毎年七夕祭りをしているの?」
「いや、今回が初めて」
その答えは意外だった。
「そうなの? でも、涼先生は毎年お休みするって……」
「毎年、結婚記念日と七夕は休んでふたりでどこかに出かけてる」
「そうなのね。……なんだか、すてき」
ただ思ったことをそのまま口にしただけだったけれど、ツカサは妙に悩ましい表情で口を噤んでしまった。
「ツカサ?」
「……それ、どこにポイントがあるの? 覚えていること? それとも特別な日扱いしているところ?」
「え?」
まさかそんなことを訊かれるとは思ってもみなくて一瞬びっくりしたけれど、明確な答えはきちんとある。
「今日、とっても楽しかった。来年もあるなんて楽しみ! ツカサの家では毎年七夕祭りをしているの?」
「いや、今回が初めて」
その答えは意外だった。
「そうなの? でも、涼先生は毎年お休みするって……」
「毎年、結婚記念日と七夕は休んでふたりでどこかに出かけてる」
「そうなのね。……なんだか、すてき」
ただ思ったことをそのまま口にしただけだったけれど、ツカサは妙に悩ましい表情で口を噤んでしまった。
「ツカサ?」
「……それ、どこにポイントがあるの? 覚えていること? それとも特別な日扱いしているところ?」
「え?」
まさかそんなことを訊かれるとは思ってもみなくて一瞬びっくりしたけれど、明確な答えはきちんとある。