光のもとでⅡ
返事を求めてツカサを見ると、
「今日の願いごとを変えるつもりはない」
その返答に少し疑問を抱いた。
ほんの数秒で思いついたふうだったけれど、そんなにも大切なお願いごとだったのだろうか。
ちょっとした好奇心で、
「……今日の願いごと、なんて書いたの?」
「それ、俺が教えたら翠の願いごとも教えてもらえるの?」
訊かれて悩む。
話して困るような内容ではない。でも、人に話してしまったら効力が薄らいでしまいそうな気がする。
「……秘密。だから、ツカサも言わなくていいよ」
隠したら知りたがるかな。
そんなことを考えながら、私はツカサを追い越すように一歩を大きめに踏み出した。すると、すぐに右腕を引かれる。
「ん? 教えてって言われても教えないよ?」
「訊かない。でも――」
「……でも?」
「今日の願いごとを変えるつもりはない」
その返答に少し疑問を抱いた。
ほんの数秒で思いついたふうだったけれど、そんなにも大切なお願いごとだったのだろうか。
ちょっとした好奇心で、
「……今日の願いごと、なんて書いたの?」
「それ、俺が教えたら翠の願いごとも教えてもらえるの?」
訊かれて悩む。
話して困るような内容ではない。でも、人に話してしまったら効力が薄らいでしまいそうな気がする。
「……秘密。だから、ツカサも言わなくていいよ」
隠したら知りたがるかな。
そんなことを考えながら、私はツカサを追い越すように一歩を大きめに踏み出した。すると、すぐに右腕を引かれる。
「ん? 教えてって言われても教えないよ?」
「訊かない。でも――」
「……でも?」