光のもとでⅡ
Side 翠葉 06話
朝、いつもどおり登校してくると、教室にかばんを置いてすぐにテラスへ向かった。
桜林館ではバスケ部が朝練をしているのだろうか。キュッキュ、とバッシュの擦れる音が聞こえてくる。そして八時を回ると、運動部の人たちが部室棟へと戻ってきた。たくさんの人の中に佐野くんと海斗くんを発見する。それから河野くんとサザナミくんも。
みんな朝からとても元気。十分に運動をしてきただろうに、部室棟で友達に会うと楽しそうにじゃれつく。
そこへ弓道部の一行が戻ってくる。ツカサは先頭を歩いていたから容易に見つけることができた。
袴姿のツカサを見るのはどれくらい久しぶりだろう……。
姿はすぐに見えなくなったけれど、一瞬しか見られなかったことよりも、一瞬でも見ることができたことを嬉しく思う。
「……私、これだけで満足かも」
少しの間はもちそうだ。
満足した私は、足取り軽く教室へ向かって歩きだす。
桜林館ではバスケ部が朝練をしているのだろうか。キュッキュ、とバッシュの擦れる音が聞こえてくる。そして八時を回ると、運動部の人たちが部室棟へと戻ってきた。たくさんの人の中に佐野くんと海斗くんを発見する。それから河野くんとサザナミくんも。
みんな朝からとても元気。十分に運動をしてきただろうに、部室棟で友達に会うと楽しそうにじゃれつく。
そこへ弓道部の一行が戻ってくる。ツカサは先頭を歩いていたから容易に見つけることができた。
袴姿のツカサを見るのはどれくらい久しぶりだろう……。
姿はすぐに見えなくなったけれど、一瞬しか見られなかったことよりも、一瞬でも見ることができたことを嬉しく思う。
「……私、これだけで満足かも」
少しの間はもちそうだ。
満足した私は、足取り軽く教室へ向かって歩きだす。