光のもとでⅡ
教室にはクラスメイトがちらほらと登校してきていて、
「翠葉、どこへ行ってたの?」
「桃華さん、おはよう。ちょっとテラスへ行っていたの」
「テラス? またなんで?」
「ふふ、秘密」
話してもよかったけれど、しばらくは自分だけの秘密にしておきたかった。
ほかの人にとってはなんでもないことかもしれない。でも、私にとってはようやく見つけた、ツカサを眺めることができる場所だったから。
朝に見かけることができるということは、午後もタイミングが良ければ見られる可能性があるわけで、ホームルームが終わるとテラスへ行くのが日課になった。
そんなある日、知らない男子に声をかけられる。
「翠葉、どこへ行ってたの?」
「桃華さん、おはよう。ちょっとテラスへ行っていたの」
「テラス? またなんで?」
「ふふ、秘密」
話してもよかったけれど、しばらくは自分だけの秘密にしておきたかった。
ほかの人にとってはなんでもないことかもしれない。でも、私にとってはようやく見つけた、ツカサを眺めることができる場所だったから。
朝に見かけることができるということは、午後もタイミングが良ければ見られる可能性があるわけで、ホームルームが終わるとテラスへ行くのが日課になった。
そんなある日、知らない男子に声をかけられる。