光のもとでⅡ
音楽教室は、北口を出て大通り沿いに十分ちょっと歩いたところにあった。
一階は前面ガラス張りになっていて、とても開放的で入りやすい印象。
佐野くんと聖くんは居住空間へと続く階段を上がり、私と柊ちゃんは音楽教室のドアをくぐった。
入ってすぐのところには壁一面の楽譜コーナーがあり、正面にカウンター席が設けられている。
楽譜コーナーは四畳半ほどの広さがあり、小さな子が遊べるようなアイテムがいくつか転がっている。その隣に面するカウンターには事務作業をしている女の人がひとり。どうやらレッスン室はカウンター脇の廊下を進んだ先にあるらしい。柊ちゃんが言うには、レッスン室が十二部屋、地下にはスタジオがひとつと練習室が八部屋あるという。
駅まで徒歩圏内、個人のお教室でこれだけの広さがある音楽教室はそうそうないだろう。
カウンターにいる女性が説明をしてくれるのかと思いきや、柊ちゃんがカウンター内へと入っていく。
「へへぇ、私、ここでバイトしてるから説明もお手のものだよ!」
「そうなの?」
「うん!」
「じゃ……お願いします」
「任されたっ!」
ペコリとお辞儀をして椅子に腰掛けると、早速パンフレットを広げてくれた。
一階は前面ガラス張りになっていて、とても開放的で入りやすい印象。
佐野くんと聖くんは居住空間へと続く階段を上がり、私と柊ちゃんは音楽教室のドアをくぐった。
入ってすぐのところには壁一面の楽譜コーナーがあり、正面にカウンター席が設けられている。
楽譜コーナーは四畳半ほどの広さがあり、小さな子が遊べるようなアイテムがいくつか転がっている。その隣に面するカウンターには事務作業をしている女の人がひとり。どうやらレッスン室はカウンター脇の廊下を進んだ先にあるらしい。柊ちゃんが言うには、レッスン室が十二部屋、地下にはスタジオがひとつと練習室が八部屋あるという。
駅まで徒歩圏内、個人のお教室でこれだけの広さがある音楽教室はそうそうないだろう。
カウンターにいる女性が説明をしてくれるのかと思いきや、柊ちゃんがカウンター内へと入っていく。
「へへぇ、私、ここでバイトしてるから説明もお手のものだよ!」
「そうなの?」
「うん!」
「じゃ……お願いします」
「任されたっ!」
ペコリとお辞儀をして椅子に腰掛けると、早速パンフレットを広げてくれた。