光のもとでⅡ
挨拶が一通り済んだところで、柊ちゃんと聖くんが飲み物を淹れてくれることになった。
その状況下で、私はひとりハラハラしていた。
初対面なのに、カフェインが摂れないとは言いづらい。けれど、着々と準備されているものは間違いなくコーヒーなのだ。
この時点で言うべきだろうか。それとも、淹れてもらったコーヒーに手をつけないべきか。どうしたら――。
「悪い、御園生がカフェインだめなんだ。なんか別のものない?」
佐野くんの言葉にはじかれたように顔を上げる。と、コツ、と頭を小突かれた。
「このくらい言って大丈夫だよ」
佐野くんは安心できる笑顔をくれた。
「ありがとう……」
「ハーブティーもあるけど、ローズヒップとハイビスカスの酸っぱい系大丈夫?」
聖くんの隣では柊ちゃんが、「ハチミツもあるよー!」とハチミツの瓶を両手に持ってにこにこと笑っている。
「コーヒー飲めなくてごめんなさい。ハーブティーなら飲めます。……と、ハチミツも嬉しいです」
みんなの視線が自分に集まっているのと、少し天井の高い部屋に自分の声だけが響いていて、なんだかひどく緊張した。柊ちゃんたちを見ていた視線も徐々に下がってしまい、今はアイランド型のカウンターに落ちてしまっている。
その状況下で、私はひとりハラハラしていた。
初対面なのに、カフェインが摂れないとは言いづらい。けれど、着々と準備されているものは間違いなくコーヒーなのだ。
この時点で言うべきだろうか。それとも、淹れてもらったコーヒーに手をつけないべきか。どうしたら――。
「悪い、御園生がカフェインだめなんだ。なんか別のものない?」
佐野くんの言葉にはじかれたように顔を上げる。と、コツ、と頭を小突かれた。
「このくらい言って大丈夫だよ」
佐野くんは安心できる笑顔をくれた。
「ありがとう……」
「ハーブティーもあるけど、ローズヒップとハイビスカスの酸っぱい系大丈夫?」
聖くんの隣では柊ちゃんが、「ハチミツもあるよー!」とハチミツの瓶を両手に持ってにこにこと笑っている。
「コーヒー飲めなくてごめんなさい。ハーブティーなら飲めます。……と、ハチミツも嬉しいです」
みんなの視線が自分に集まっているのと、少し天井の高い部屋に自分の声だけが響いていて、なんだかひどく緊張した。柊ちゃんたちを見ていた視線も徐々に下がってしまい、今はアイランド型のカウンターに落ちてしまっている。