光のもとでⅡ
それ以上の追求はされないと思ったのに、
「でもさ、御園生センパイ、ここんところ毎日テラスにいません? 俺が気づいてからだともう四日かな」
口調を敬語に改めた真島くんに顔を覗き込まれる。
「……えと、日課なの」
一歩下がって答えると、飛翔くんに思いきりため息をつかれた。
「真島、寄りすぎ」
「いやいや、まだそんなに迫ってないってば。ほら、人ひとり分のスペースあるし」
「いいから……」
言いながら飛翔くんが真島くんの腕を引こうとすると、
「俺、飛翔と仲良くするよりもセンパイと仲良くしたいよ」
真島くんは飛翔くんの手を逃れ、私の背後に立った。
「ね? セーンパイ!」
トン、と両肩に手を置かれる。ただそれだけなのに、私の身体は強張る。
「……あんたつくづく面倒な女だな」
飛翔くんは私の腕を引くと、自分の後ろへと追いやった。
「でもさ、御園生センパイ、ここんところ毎日テラスにいません? 俺が気づいてからだともう四日かな」
口調を敬語に改めた真島くんに顔を覗き込まれる。
「……えと、日課なの」
一歩下がって答えると、飛翔くんに思いきりため息をつかれた。
「真島、寄りすぎ」
「いやいや、まだそんなに迫ってないってば。ほら、人ひとり分のスペースあるし」
「いいから……」
言いながら飛翔くんが真島くんの腕を引こうとすると、
「俺、飛翔と仲良くするよりもセンパイと仲良くしたいよ」
真島くんは飛翔くんの手を逃れ、私の背後に立った。
「ね? セーンパイ!」
トン、と両肩に手を置かれる。ただそれだけなのに、私の身体は強張る。
「……あんたつくづく面倒な女だな」
飛翔くんは私の腕を引くと、自分の後ろへと追いやった。