光のもとでⅡ
当初、インターハイには唯兄が一緒に来てくれるはずだった。最初の二日間は一緒にホテルに泊まってくれたのだけど、急ぎの仕事が入ったらしく、三日目の朝には帰ってしまった。
三日目からツインルームにひとりで泊まることになったものの、ツカサの部屋の隣ということもあり、さほど緊張することも、完全なひとりになることもなかった。
四日目の試合でツカサの優勝が決まり、ついさっき閉会式を終えホテルへ帰ってきた。
お互いシャワーを浴びて少し休んだら夕飯を食べにいくことになっている。
髪の毛を乾かし終わり、一度ベッドへ横になるも、未だ興奮冷めやらぬ脳は眠らせてくれそうにはない。
私は携帯を手に取りツカサに電話をかけることにした。
三コールでツカサが「はい」と通話に応じた。
「ツカサ、寝てた……?」
『いや、起きてるけど……?』
「……あの、とくに何があるわけじゃないの。夕飯までにはまだ時間があるけれど、どうしても眠れそうにはなくて……だから、ツカサの部屋に行ってもいいか訊こうと思って」
『かまわない。来れば?』
「じゃ、今から行くね」
三日目からツインルームにひとりで泊まることになったものの、ツカサの部屋の隣ということもあり、さほど緊張することも、完全なひとりになることもなかった。
四日目の試合でツカサの優勝が決まり、ついさっき閉会式を終えホテルへ帰ってきた。
お互いシャワーを浴びて少し休んだら夕飯を食べにいくことになっている。
髪の毛を乾かし終わり、一度ベッドへ横になるも、未だ興奮冷めやらぬ脳は眠らせてくれそうにはない。
私は携帯を手に取りツカサに電話をかけることにした。
三コールでツカサが「はい」と通話に応じた。
「ツカサ、寝てた……?」
『いや、起きてるけど……?』
「……あの、とくに何があるわけじゃないの。夕飯までにはまだ時間があるけれど、どうしても眠れそうにはなくて……だから、ツカサの部屋に行ってもいいか訊こうと思って」
『かまわない。来れば?』
「じゃ、今から行くね」