光のもとでⅡ
こんなの、ただの八つ当たりだ。会いたいと思うのも、姿を見たいと思うのも、全部私の感情で、ツカサが悪いことなんて何もない。
「ごめん、全部私の八つ当たり……。だから、手、離して」
早く立ち去りたかった。涙が零れる前に、早くツカサの前からいなくなりたかった。
「あのさ……会いたいと思ってなんでここなわけ?」
「……え?」
思わず顔を上げる。と、ツカサは私の手を掴んでいないほうの手で、こめかみのあたりを押さえていた。
「電話かけるなりメールすればいいだろ」
それができたら苦労しない……。
「そこで反抗的な視線返してくるくらいなら、言葉にしてほしいんだけど」
「……電話で、なんて言ったらいいの? メールに、何を書けばいいの?」
「……別に、食堂に出てこいって言われれば出てくるし、部活の前にテラスに寄ってほしいって言われれば寄るし……」
「……だって、言えなかったんだもの……」
「ごめん、全部私の八つ当たり……。だから、手、離して」
早く立ち去りたかった。涙が零れる前に、早くツカサの前からいなくなりたかった。
「あのさ……会いたいと思ってなんでここなわけ?」
「……え?」
思わず顔を上げる。と、ツカサは私の手を掴んでいないほうの手で、こめかみのあたりを押さえていた。
「電話かけるなりメールすればいいだろ」
それができたら苦労しない……。
「そこで反抗的な視線返してくるくらいなら、言葉にしてほしいんだけど」
「……電話で、なんて言ったらいいの? メールに、何を書けばいいの?」
「……別に、食堂に出てこいって言われれば出てくるし、部活の前にテラスに寄ってほしいって言われれば寄るし……」
「……だって、言えなかったんだもの……」