光のもとでⅡ
「俺、飲み物飲みたいから御園生付き合って。唯さんと秋斗先生は遠泳合戦行ってきてください」
「リィ、大丈夫?」
「……浜辺に戻れるならがんばって戻る。佐野くん、手、つないでもらってもいい?」
「了解」
御園生は俺の手にしがみつく状態で浜辺まで戻ってきた。
目が涙目で、本当に怖いんだな、と思う。
「何が苦手?」
「……顔に水がかかるのとか、足が掬われる感じ。あと、泳ぎにも自信がないからすべてが恐怖」
「……もしかして、小さい頃はシャンプーハットにお世話になった人デスカ?」
その質問にも、御園生は視線を逸らしてコクリと頷いた。
くっ……なんかおかしい。
普段はなんでもそつなくこなすくせに、苦手なものはとことん苦手なんだ。さらには、それを認めるのがひどく悔しいような素振りが笑える。
翠葉さん、実はとっても負けず嫌いですね?
そんな一面を見て思う。またひとつ御園生の新しい一面を見られた、と。
「リィ、大丈夫?」
「……浜辺に戻れるならがんばって戻る。佐野くん、手、つないでもらってもいい?」
「了解」
御園生は俺の手にしがみつく状態で浜辺まで戻ってきた。
目が涙目で、本当に怖いんだな、と思う。
「何が苦手?」
「……顔に水がかかるのとか、足が掬われる感じ。あと、泳ぎにも自信がないからすべてが恐怖」
「……もしかして、小さい頃はシャンプーハットにお世話になった人デスカ?」
その質問にも、御園生は視線を逸らしてコクリと頷いた。
くっ……なんかおかしい。
普段はなんでもそつなくこなすくせに、苦手なものはとことん苦手なんだ。さらには、それを認めるのがひどく悔しいような素振りが笑える。
翠葉さん、実はとっても負けず嫌いですね?
そんな一面を見て思う。またひとつ御園生の新しい一面を見られた、と。