光のもとでⅡ
人を追いかけて見ることばかりしてきたからか、真っ直ぐに俺を見ていてくれる眼差しに心が動いた。
御園生はにこりと笑う。
「見ていてもらえるの、嬉しいよね。それから、口にしたわけでもないのに、思っていることを理解してくれるのも」
「うん……。インハイ前も、見ていてくれたことが励みにもなってて、それがきっかけだったと思う」
「良かったね」
その言葉に、「おかえり」と言われたような安堵感を覚えた。
好きな子とは違う。友達ともちょっと違う。
簾条や立花は仲がいい女子という括りだけど、御園生はそこからは少し外れたところにいて……。
俺にとって、御園生はどんな存在なんだろう。
大切であることはわかるんだけど、まだ明確な言葉は見つからないみたいだ。
こういうのも、話せばきっとわかってくれる。でも、今はあえて口にする必要はないかな。
そんなふうに思った。
御園生はにこりと笑う。
「見ていてもらえるの、嬉しいよね。それから、口にしたわけでもないのに、思っていることを理解してくれるのも」
「うん……。インハイ前も、見ていてくれたことが励みにもなってて、それがきっかけだったと思う」
「良かったね」
その言葉に、「おかえり」と言われたような安堵感を覚えた。
好きな子とは違う。友達ともちょっと違う。
簾条や立花は仲がいい女子という括りだけど、御園生はそこからは少し外れたところにいて……。
俺にとって、御園生はどんな存在なんだろう。
大切であることはわかるんだけど、まだ明確な言葉は見つからないみたいだ。
こういうのも、話せばきっとわかってくれる。でも、今はあえて口にする必要はないかな。
そんなふうに思った。