光のもとでⅡ
Side 司 01話
「ツカサ……」
「何」
「私たち、一緒にいて何を話してたかな?」
「は?」
入学式の準備を終えた今、俺は翠に何を尋ねられているのだろう。
翠に話しかけたのは自分。体調に関するやりとりを二、三したあと、何をどうしたらこんな話に飛躍するのか……。
「ううん、ただ訊いてみただけ」
「あっそ……」
翠の思考は相変わらず読めない。そう思った次の瞬間、
「もうひとつ訊いてもいい?」
まだ何か質問事項があるらしい。少しの心構えをして臨んだものの、
「私たち、付き合っているの?」
少しでは全く足りなかった。
翠のきょとんとした目が俺を見上げる。俺は言葉を返すこともできず、まじまじと翠を見下ろしていた。俺の視線に何を感じ取ったのか、
「そうだよね。私もサザナミくんや嵐子先輩に訊かれてびっくりしちゃった」
翠はひとり自己完結させる。
「何」
「私たち、一緒にいて何を話してたかな?」
「は?」
入学式の準備を終えた今、俺は翠に何を尋ねられているのだろう。
翠に話しかけたのは自分。体調に関するやりとりを二、三したあと、何をどうしたらこんな話に飛躍するのか……。
「ううん、ただ訊いてみただけ」
「あっそ……」
翠の思考は相変わらず読めない。そう思った次の瞬間、
「もうひとつ訊いてもいい?」
まだ何か質問事項があるらしい。少しの心構えをして臨んだものの、
「私たち、付き合っているの?」
少しでは全く足りなかった。
翠のきょとんとした目が俺を見上げる。俺は言葉を返すこともできず、まじまじと翠を見下ろしていた。俺の視線に何を感じ取ったのか、
「そうだよね。私もサザナミくんや嵐子先輩に訊かれてびっくりしちゃった」
翠はひとり自己完結させる。