光のもとでⅡ
Side 翠葉 03話
月曜日火曜日のテストが終わり、水曜日になると課題テストの答案用紙が返された。
昼休みになると、
「「いっせーのーせっ!」」
私と海斗くんは掛け声のもとに自分の答案用紙を開示する。
「くっそ……今のところ、俺が二点の失点かよっ。しかも、あと返ってきてない教科って数学じゃん。間違いなく俺の負けじゃん」
「返ってくるまでわからないよ」
「とかなんとか言って、翠葉、数学で失点したことないじゃんかよっ」
確かに、一年から今の今まで数学は満点以外を採ったことがない。今回も失点する心当たりは微塵もない。
「ふふ」と笑みを浮かべると、海斗くんは少し離れた席にいるサザナミくんに声をかけた。
「千里っ、おまえ、現時点でいくつ失点っ?」
「俺? 今んところ五点だけど?」
「うっし、千里には抜かされてないっ」
ガッツポーズをとった海斗くんに、
「もしかしたら俺が数学で上に出るかもよ~?」
サザナミくんの言葉に、ふたりはその場で軽い攻防を始めた。
昼休みになると、
「「いっせーのーせっ!」」
私と海斗くんは掛け声のもとに自分の答案用紙を開示する。
「くっそ……今のところ、俺が二点の失点かよっ。しかも、あと返ってきてない教科って数学じゃん。間違いなく俺の負けじゃん」
「返ってくるまでわからないよ」
「とかなんとか言って、翠葉、数学で失点したことないじゃんかよっ」
確かに、一年から今の今まで数学は満点以外を採ったことがない。今回も失点する心当たりは微塵もない。
「ふふ」と笑みを浮かべると、海斗くんは少し離れた席にいるサザナミくんに声をかけた。
「千里っ、おまえ、現時点でいくつ失点っ?」
「俺? 今んところ五点だけど?」
「うっし、千里には抜かされてないっ」
ガッツポーズをとった海斗くんに、
「もしかしたら俺が数学で上に出るかもよ~?」
サザナミくんの言葉に、ふたりはその場で軽い攻防を始めた。