光のもとでⅡ
急に崖っぷちに立たされた気分だけれど、
「じゃぁ、絶対にされないようにしないと……」
「俺はどっちでも良くなってきたけど」
ツカサはぷい、と顔を背けた。
そんな仕草は何度となく見たことがある。けれど、言っている内容はいつものツカサとは少し違う気がする。
でも、どんなツカサも私の好きなツカサで……。
「ツカサ、げんきん……」
そう言って私はツカサの腕に自分の腕を絡めた。
それが合図となり、ふたり新たに歩き始める。
チラ、と後ろを振り返ると、砂浜にはふたりの足跡が残っていた。
その足跡が愛おしく思えて、私はツカサに断り写真におさめた。
撮った写真をディスプレイに表示させると、
「夕陽……?」
「ううん、足跡」
ツカサは改めて振り返り、数秒してから、
「その画像、あとで転送して」
「え……?」
「……携帯の待ち受けにしたいから」
どこか恥ずかしそうに申し出るツカサがかわいく思えて、私は「うん」と頷いた。
「じゃぁ、絶対にされないようにしないと……」
「俺はどっちでも良くなってきたけど」
ツカサはぷい、と顔を背けた。
そんな仕草は何度となく見たことがある。けれど、言っている内容はいつものツカサとは少し違う気がする。
でも、どんなツカサも私の好きなツカサで……。
「ツカサ、げんきん……」
そう言って私はツカサの腕に自分の腕を絡めた。
それが合図となり、ふたり新たに歩き始める。
チラ、と後ろを振り返ると、砂浜にはふたりの足跡が残っていた。
その足跡が愛おしく思えて、私はツカサに断り写真におさめた。
撮った写真をディスプレイに表示させると、
「夕陽……?」
「ううん、足跡」
ツカサは改めて振り返り、数秒してから、
「その画像、あとで転送して」
「え……?」
「……携帯の待ち受けにしたいから」
どこか恥ずかしそうに申し出るツカサがかわいく思えて、私は「うん」と頷いた。