光のもとでⅡ
その日の放課後――クラスの生徒会メンバーに連れられて図書室へ行くと、にんまりとした三年メンバーに出迎えられた。一年の飛竜くんと紫苑ちゃんもにこにこと笑っている。
これはもしかしてもしかしなくても、姫と王子の出し物がお披露目される、という雰囲気ではなかろうか。
図書室に足を踏み入れて二歩目で立ち止まると、
「まぁまぁまぁまぁ、こんなところにいないで席に着こうよ」
海斗くんに背中を押されてテーブルに着いた。
先に席に着いていた司は、すでに不機嫌そうな顔をしている。
「今回の姫と王子のイベントなんだけど、権利取りリレーだから」
朝陽先輩の言葉に首を傾げる。
権利取り、リレー……?
たぶん、やることとしてはリレー競技なのだろう。その前についている、「権利取り」とはなんだろう……?
「翠葉には悪いけど、姫と王子の出し物って、つまりは姫と王子が生贄になる、っていうイベントなのよ。だから、それに準ずるイベントよ」
桃華さんは申し訳なさそうに言うけれど、最後には笑みを浮かべていた。
「何をやるかというというならムカデ競争」
ムカデ競争とは、競技者となるチーム全員の足を固定した状態でリズムを合わせて走り、ゴールを目指すというアレだろう。
これはもしかしてもしかしなくても、姫と王子の出し物がお披露目される、という雰囲気ではなかろうか。
図書室に足を踏み入れて二歩目で立ち止まると、
「まぁまぁまぁまぁ、こんなところにいないで席に着こうよ」
海斗くんに背中を押されてテーブルに着いた。
先に席に着いていた司は、すでに不機嫌そうな顔をしている。
「今回の姫と王子のイベントなんだけど、権利取りリレーだから」
朝陽先輩の言葉に首を傾げる。
権利取り、リレー……?
たぶん、やることとしてはリレー競技なのだろう。その前についている、「権利取り」とはなんだろう……?
「翠葉には悪いけど、姫と王子の出し物って、つまりは姫と王子が生贄になる、っていうイベントなのよ。だから、それに準ずるイベントよ」
桃華さんは申し訳なさそうに言うけれど、最後には笑みを浮かべていた。
「何をやるかというというならムカデ競争」
ムカデ競争とは、競技者となるチーム全員の足を固定した状態でリズムを合わせて走り、ゴールを目指すというアレだろう。