光のもとでⅡ
「司も心配性だなぁ……。その点は桃ちゃんがしっかりクリアしてくれてるよ。別にふたりきりで食べろって言ってるわけじゃない。当選した人間への風当たりが強くならないように、当選した人間は友達を五人まで誘っていいことになっているし、姫と王子も五人まで友達を誘っていいことになってる。それにさ、必ずしも姫だけが指名されるとも限らない。当選した人間は、姫と王子の両者を指名することもできる」
そのルールを聞くと、ツカサは面白くなさそうに口を閉ざした。つまり、何も言えなくなったのだろう。
なんとなくだけれど、このツカサを黙らせるためだけに何度もミーティングが重ねられ、どこも付け入る隙がないのを確認してから私たちに開示したのではないか。
そう思うと、観念するしかない、と肩を落とすのみだった。
そのルールを聞くと、ツカサは面白くなさそうに口を閉ざした。つまり、何も言えなくなったのだろう。
なんとなくだけれど、このツカサを黙らせるためだけに何度もミーティングが重ねられ、どこも付け入る隙がないのを確認してから私たちに開示したのではないか。
そう思うと、観念するしかない、と肩を落とすのみだった。