光のもとでⅡ
Side 翠葉 05話
マンションへ帰ると、いつものように高崎さんに迎えられた。
「おかえり。今日も収支報告書とそのたもろもろのファックス届いてるよ」
「ありがとうございます」
「相変わらずかわいくない枚数だねぇ~……」
その言葉に私は苦笑を返しフロントを通り過ぎた。
ファックス用紙は紅葉祭に引けを取らない枚数だ。しかし、紅葉祭のときとは本質が違う。
紅葉祭のときは、各団体から上がってきた収支報告書に明細書が添付されたものを実行委員サイドの会計がチェックして、一覧表にされたものが生徒会の会計に上がってきていた。しかし今回は、団体の数が少ないため実行委員サイドに会計班がいない。よって、会計の二段構えはなく、数字の確認はすべて私が負うことになるのだ。
帰宅したのは六時。
いつもなら六時からの夕飯だけれど、この期間は六時から七時に私が休憩を取るため、夕飯は七時からになる。
七時から夕飯を食べ始め、八時になったらお風呂。九時になったら会計の仕事。十時半になったら予習復習。一時間半経てばあっという間に十二時になってしまう。
そして、現状は十二時から一時までを衣装の製作にあてているため、寝るのは一時過ぎなのだ。
「……どこかでこのループを崩さないと」
夜やっていることを朝に回しても、睡眠時間は変わらない。ならどうしたらいいのか――。
「おかえり。今日も収支報告書とそのたもろもろのファックス届いてるよ」
「ありがとうございます」
「相変わらずかわいくない枚数だねぇ~……」
その言葉に私は苦笑を返しフロントを通り過ぎた。
ファックス用紙は紅葉祭に引けを取らない枚数だ。しかし、紅葉祭のときとは本質が違う。
紅葉祭のときは、各団体から上がってきた収支報告書に明細書が添付されたものを実行委員サイドの会計がチェックして、一覧表にされたものが生徒会の会計に上がってきていた。しかし今回は、団体の数が少ないため実行委員サイドに会計班がいない。よって、会計の二段構えはなく、数字の確認はすべて私が負うことになるのだ。
帰宅したのは六時。
いつもなら六時からの夕飯だけれど、この期間は六時から七時に私が休憩を取るため、夕飯は七時からになる。
七時から夕飯を食べ始め、八時になったらお風呂。九時になったら会計の仕事。十時半になったら予習復習。一時間半経てばあっという間に十二時になってしまう。
そして、現状は十二時から一時までを衣装の製作にあてているため、寝るのは一時過ぎなのだ。
「……どこかでこのループを崩さないと」
夜やっていることを朝に回しても、睡眠時間は変わらない。ならどうしたらいいのか――。