光のもとでⅡ
「でも、引き受けてしまったものだからどうにかクリアしなくちゃ……」
「それで倒れてちゃ意味ないってわかってる?」
「わかってる……」
「じゃ、完全な八方塞になる前にどうにかしなよ?」
「ん……」
時計に目をやると、九時を十分も回っていた。
「ごめん、私仕事しなくちゃ。もう十分もロスしてる」
パソコンを開くと、唯兄とお母さんはやれやれ、といった感じで部屋から出ていった。
髪の毛は半乾きだけれど、そんなことにかまっている暇はない。
現時点で追加申請はさほど上がってこないものの、収支報告は続々と上がってくるのだから。
ただ、明細書と書類の数字を確認してエクセルに入力するだけ。されど確認作業、入力作業、そんな感じの分量だ。
なんとか十時半までに今日の分を終えることができた。しかし、これから今日の授業の復習と、明日の授業の予習をしなくてはいけない。
今日ばかりは「脳に糖分」と人に言われるまでもなく自分が欲した。
キッチンで飲み物を用意しているとお母さんがやってきて、
「あら? 今日は司くん来ないの?」
いつもならふたり分のお茶を用意をするのに、ひとり分のお茶しか用意していなかったから疑問に思ったのだろう。
「それで倒れてちゃ意味ないってわかってる?」
「わかってる……」
「じゃ、完全な八方塞になる前にどうにかしなよ?」
「ん……」
時計に目をやると、九時を十分も回っていた。
「ごめん、私仕事しなくちゃ。もう十分もロスしてる」
パソコンを開くと、唯兄とお母さんはやれやれ、といった感じで部屋から出ていった。
髪の毛は半乾きだけれど、そんなことにかまっている暇はない。
現時点で追加申請はさほど上がってこないものの、収支報告は続々と上がってくるのだから。
ただ、明細書と書類の数字を確認してエクセルに入力するだけ。されど確認作業、入力作業、そんな感じの分量だ。
なんとか十時半までに今日の分を終えることができた。しかし、これから今日の授業の復習と、明日の授業の予習をしなくてはいけない。
今日ばかりは「脳に糖分」と人に言われるまでもなく自分が欲した。
キッチンで飲み物を用意しているとお母さんがやってきて、
「あら? 今日は司くん来ないの?」
いつもならふたり分のお茶を用意をするのに、ひとり分のお茶しか用意していなかったから疑問に思ったのだろう。