光のもとでⅡ
「……ん。今日は来ないでって言ったの」
「どうして?」
「……ちょっと、学校でいっぱいいっぱいなところを見られてしまって、なんとなく気まずくて……」
ツカサに現状を話したら、間違いなく会計の仕事を取り上げられるだろう。それが一番いい方法であることはわかっていても、どうしてかその方法が受け入れられないのだ。
単なる負けず嫌い、強情、わがまま、かな……。
飲み物を持って自室へ戻ろうとしたとき、インターホンが鳴った。
まさか、という思いで玄関に続く通路を凝視する。と、部屋から出てきた唯兄が玄関を開けた。
ドキドキしている私の後ろで、
「来ないでって言われても、司くんは来ちゃう子みたいね?」
お母さんがクスリと笑ってキッチンを出て行く。
「リィー、司っち来たよー」
唯兄は当然といったようにツカサを私の部屋へ通してしまう。
結果、私はなんとも言えない気分で自室へ戻る羽目になった。
「どうして?」
「……ちょっと、学校でいっぱいいっぱいなところを見られてしまって、なんとなく気まずくて……」
ツカサに現状を話したら、間違いなく会計の仕事を取り上げられるだろう。それが一番いい方法であることはわかっていても、どうしてかその方法が受け入れられないのだ。
単なる負けず嫌い、強情、わがまま、かな……。
飲み物を持って自室へ戻ろうとしたとき、インターホンが鳴った。
まさか、という思いで玄関に続く通路を凝視する。と、部屋から出てきた唯兄が玄関を開けた。
ドキドキしている私の後ろで、
「来ないでって言われても、司くんは来ちゃう子みたいね?」
お母さんがクスリと笑ってキッチンを出て行く。
「リィー、司っち来たよー」
唯兄は当然といったようにツカサを私の部屋へ通してしまう。
結果、私はなんとも言えない気分で自室へ戻る羽目になった。