光のもとでⅡ
Side 翠葉 03話
これから始まるスウェーデンリレーとは、一〇〇メートル、二〇〇メートル、三〇〇メートル、四〇〇メートルの四つを走る、一〇〇〇メートルメドレーリレーのこと。
校庭に視線を戻すと、スウェーデンリレーの選手がトラックの二ヶ所に集合していた。
うちの組からは一〇〇メートルに佐野くん、二〇〇メートルには飛翔くん、三〇〇メートルには陸上部の三年生、四〇〇メートルには海斗くんが出ている。優太先輩によると、ツカサは二〇〇メートルの代表らしい。
「見てくる? 本部には俺がいるから大丈夫だよ」
優太先輩はそう言ってくれたけれど、私は首を横に振った。
本部の前には観戦規制テープが貼られていて視界が開けているため、姿形は小さくとも見えないこともない。それに、近寄って見ようものなら自分の組を応援せずにツカサを応援してしまいそうだったから。
トラックの周りには各組の応援団が応援に駆けつけている。うちの組は団長が中心となって応援をしていた。
「赤組は大変だよね? 副団長のふたりが生徒会会計じゃ、組にいないも同じだし」
「はい……」
今でも、私ではなくほかの人に副団長をお願いしたほうが良かったのではないか、と思う。でも、赤組の応援を見てみると、ほかの組に引けを取らない応援をしていた。
その並びには黒組の応援団がいて、朝陽先輩が中心となって応援をしている。
校庭に視線を戻すと、スウェーデンリレーの選手がトラックの二ヶ所に集合していた。
うちの組からは一〇〇メートルに佐野くん、二〇〇メートルには飛翔くん、三〇〇メートルには陸上部の三年生、四〇〇メートルには海斗くんが出ている。優太先輩によると、ツカサは二〇〇メートルの代表らしい。
「見てくる? 本部には俺がいるから大丈夫だよ」
優太先輩はそう言ってくれたけれど、私は首を横に振った。
本部の前には観戦規制テープが貼られていて視界が開けているため、姿形は小さくとも見えないこともない。それに、近寄って見ようものなら自分の組を応援せずにツカサを応援してしまいそうだったから。
トラックの周りには各組の応援団が応援に駆けつけている。うちの組は団長が中心となって応援をしていた。
「赤組は大変だよね? 副団長のふたりが生徒会会計じゃ、組にいないも同じだし」
「はい……」
今でも、私ではなくほかの人に副団長をお願いしたほうが良かったのではないか、と思う。でも、赤組の応援を見てみると、ほかの組に引けを取らない応援をしていた。
その並びには黒組の応援団がいて、朝陽先輩が中心となって応援をしている。