光のもとでⅡ
「そんなの本人に直接言えばいいだろ?」
「だって、ツカサだよ? ツカサにそんなこと言ったら返り討ちにあっちゃう」
割と真面目に答えたつもりだったけれど、近くに座る団員が声を立てて笑いだす。
「……あのさ、御園生さんと藤宮ってどんな付き合いしてんの」
風間先輩に尋ねられ、
「え? ごく普通にお付き合いしていると思うんですけど……」
「いやいやいやいや。ごく普通に付き合っている彼氏彼女は写真の一枚や二枚で返り討ちにあったりしないっしょ」
「そこはあれです。相手がツカサだから」
人差し指をピッ、と立てて答えると、
「それ、自分の彼氏は鬼畜です、って言ってるのと変わらないと思うんだけど」
風間先輩の言葉に飛翔くんが吹き出した。
口元を手で覆いおかしそうに笑う様は雰囲気がとても柔らかく、近寄りがたい印象は抱かない。
珍しすぎてじっと見ていると、
「何」
すぐにいつもの無表情に戻ってしまう。
「ううん。今、すごく普通に笑っていたから」
「……人間なんだから笑うくらいするだろ」
飛翔くんは恥ずかしそうに顔を背ける。
そんなところもツカサと少し似ていると思う。でも、こういったところまで真似をしているとは思えないから、きっとこれは飛翔くんの素なのだろう。
「だって、ツカサだよ? ツカサにそんなこと言ったら返り討ちにあっちゃう」
割と真面目に答えたつもりだったけれど、近くに座る団員が声を立てて笑いだす。
「……あのさ、御園生さんと藤宮ってどんな付き合いしてんの」
風間先輩に尋ねられ、
「え? ごく普通にお付き合いしていると思うんですけど……」
「いやいやいやいや。ごく普通に付き合っている彼氏彼女は写真の一枚や二枚で返り討ちにあったりしないっしょ」
「そこはあれです。相手がツカサだから」
人差し指をピッ、と立てて答えると、
「それ、自分の彼氏は鬼畜です、って言ってるのと変わらないと思うんだけど」
風間先輩の言葉に飛翔くんが吹き出した。
口元を手で覆いおかしそうに笑う様は雰囲気がとても柔らかく、近寄りがたい印象は抱かない。
珍しすぎてじっと見ていると、
「何」
すぐにいつもの無表情に戻ってしまう。
「ううん。今、すごく普通に笑っていたから」
「……人間なんだから笑うくらいするだろ」
飛翔くんは恥ずかしそうに顔を背ける。
そんなところもツカサと少し似ていると思う。でも、こういったところまで真似をしているとは思えないから、きっとこれは飛翔くんの素なのだろう。