片恋シリーズ~鎌田公一編~
俺は地元の高校を避け、隣の県の私立高校を受験した。
その名も私立海新高校(しりつかいしんこうこう)。このあたりではそれなりに名が通っている進学校。
設立九十九周年と歴史ある学校で、そんな学校ならでは、というわけではないと思うけど「道」がつく部はかなり充実していた。
弓道、剣道、柔道、合気道、書道――さらには古い男子校にも関わらず、華道部と茶道部もあることが意外だった。
いや、別に茶道や華道を男がやるのはおかしいと思っているわけではなく、昔の日本男児ならばやりそうにもないものに思えただけ。
実のところ、自分が入ろうと思っていたのは茶道部だった。しかし、茶道部の部室へ向かう途中、不運にも(?)弓道部の前を通りかかってしまったのだ。
その名も私立海新高校(しりつかいしんこうこう)。このあたりではそれなりに名が通っている進学校。
設立九十九周年と歴史ある学校で、そんな学校ならでは、というわけではないと思うけど「道」がつく部はかなり充実していた。
弓道、剣道、柔道、合気道、書道――さらには古い男子校にも関わらず、華道部と茶道部もあることが意外だった。
いや、別に茶道や華道を男がやるのはおかしいと思っているわけではなく、昔の日本男児ならばやりそうにもないものに思えただけ。
実のところ、自分が入ろうと思っていたのは茶道部だった。しかし、茶道部の部室へ向かう途中、不運にも(?)弓道部の前を通りかかってしまったのだ。