全部、抱きしめて
「由里子、今日一緒に帰らないか?」
それは、大瀬良さんの電話での第一声だった。
「へっ? あのどうしたんですか?」
「いや、一緒に帰りたいなと思っただけだよ。ラーメンでも食べに行かない?」
「あー。だったら、近くのコンビニで待ってますよ。そこであたしを拾って下さい」
「会社の駐車場から一緒に帰ればいいじゃん」
「でも」
帰宅時間の今、色んな人が見てるわけで、変な噂立てられちゃうような。
「あっそ。潤とは堂々と一緒に通勤出来ても、オレとは帰れないんだな」
「へっ?」
「由里子と潤が仲良く通勤してたって、うちの事務員の女子達が騒いでたよ」
「......」
大瀬良さんに知られていたなんて。
それは、大瀬良さんの電話での第一声だった。
「へっ? あのどうしたんですか?」
「いや、一緒に帰りたいなと思っただけだよ。ラーメンでも食べに行かない?」
「あー。だったら、近くのコンビニで待ってますよ。そこであたしを拾って下さい」
「会社の駐車場から一緒に帰ればいいじゃん」
「でも」
帰宅時間の今、色んな人が見てるわけで、変な噂立てられちゃうような。
「あっそ。潤とは堂々と一緒に通勤出来ても、オレとは帰れないんだな」
「へっ?」
「由里子と潤が仲良く通勤してたって、うちの事務員の女子達が騒いでたよ」
「......」
大瀬良さんに知られていたなんて。