全部、抱きしめて
「由里子ちゃん? まさか、あたしに直也は浮気なんてしてません! って、言いに来たんじゃないよね?」
「......」
ご名答で言葉が出ない。
どうしよう。
「やだ。当たり? もう由里子ちゃんどんだけお人好しなのよ! 今カノが元妻に過去の真相を暴きに来るとか聞いた事ない! 面白過ぎる〜」
かおりさんは、バンバンとテーブルを叩いて大笑い。
ううっ。
我ながらアホな行動だったと思い知る。
「...嫌だったんです。直也が浮気する男だって勘違いされたままってのが」
「まぁ。勘違いもクソもなかったけどね」
それを言われたら、あたしはお終いだ。
苦笑いするしかなかった。
「あたしの不用意な一言が、由里子ちゃんをやきもきさせたんだよね。本当ごめんね」
「......」
ご名答で言葉が出ない。
どうしよう。
「やだ。当たり? もう由里子ちゃんどんだけお人好しなのよ! 今カノが元妻に過去の真相を暴きに来るとか聞いた事ない! 面白過ぎる〜」
かおりさんは、バンバンとテーブルを叩いて大笑い。
ううっ。
我ながらアホな行動だったと思い知る。
「...嫌だったんです。直也が浮気する男だって勘違いされたままってのが」
「まぁ。勘違いもクソもなかったけどね」
それを言われたら、あたしはお終いだ。
苦笑いするしかなかった。
「あたしの不用意な一言が、由里子ちゃんをやきもきさせたんだよね。本当ごめんね」