全部、抱きしめて
「何でだろうな?」

「あー。元カレにはさっさとここから出て行って欲しいみたいな? 会いにくるんじゃないかと心配みたいな?」

「さぁな」

「心配しなくても、あたしは直也だけのものだよ」

「バーカ。そんな事言わなくても知ってるから」

「あー。バカって言った」

「本当の事だから言っていいんだよ」

と、まぁ、こんな低レベルな会話しているうちに神社に到着。

初詣というだけあって、夜中だというのに沢山の人達で賑わっている。


あたしと直也はまずはお参りをした。

〝直也とずっと楽しく穏やかに過ごせますように〟

それがあたしの一番の願い。


















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