全部、抱きしめて
大瀬良さんがお風呂場に来た時から、こうなることは分かってた。

そして、こういうことするのをあたしは心のどこかで期待していたんだ。

キスの途中、大瀬良さんの手は脚と脚の間に手が伸びてきてやがて指があたしの体の中に進入してきた。

「ん...っ。あっ...ん」

「由里子のエッチな声、風呂場だから余計響くな」

そう言われて、途端に恥ずかしいハズなのに声を出すことをやめらるない。

だって、そのくらい快感をもたらせていたから。

やがてピークの波がきて、あたしの体はいきついてしまった。

「お風呂出ようか?」

大瀬良さんに言われて頷く。


寝室に入ると、あたしたちはベッドになだれ込んだ。

そして、どちらからともなく始まる激しい攻め合い。
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