彼と彼女の関係£ ─To say love me─
ワークなどを解いていると、廊下でものすごく騒ぎになっていた。
なんだろう……と思った時に、小夏の声が俺を呼んだ。
今頃になって、なんで俺の前に小夏が現れるのか…
全く予想できなかった。
小夏あとについていくと、お屋上手前の階段で止まった。
「新君、ってさ…去年、私に告白してきたよね?」
そう聞かれた。
「そうだけど…それがなに?」
本当に、今頃だ。
「まだ、私のこと…好き?」
何を言うかと思ったら、こんなことだった。
「いや、俺はもう好きな人がいる。」
小夏って、こんなに嫌な感じの奴だったのか?
「ふぅ~ん、好きな人ね…
春田、うめ……とか?ふっ」
なんで、こいつ…知ってんだよ。
「図星みたいね~、ふふっ!面白い。
ちょ~っとだけ、うめのことを教えてあげるわ。
うめはね…私のことが大嫌いなのよ。
うめにできた彼氏は、一通り奪った。
そして、友達も。
うめのものは、私のものなの。
この先も…ずーっと……ね。」