彼と彼女の関係£ ─To say love me─
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うめside
あれから、昼休みの終わりのチャイムまで帰ってこなかった。
何を話していたのか、なにをしていたのか、気になって仕方がない。
放課後
みんな、部活に行く人、帰る人、委員会の人、とそれぞれ動き始めた。
私は、相変わらず本を読んで、みんなが帰るのを待っていた。
そして、隣には席に座ったままの冬野の姿があった。
本当に、告白をするのか……
誰に……
「春田……」
突然、話しかけられた。
視線は、床のまま。
「ん?」
ガタッ…
冬野は立ち上がり、私に封筒を渡してきた。
「え…?」
「それ、家で見て?」
少し、笑顔が曇っているように見えた。
「あ、うん…わかった。」
「じゃ、また明日。」
「またね!」
封筒の裏には、春田へ、の文字があった。