彼と彼女の関係£ ─To say love me─
なんだろう。
一通り、教室の整頓、掃除が終わり…帰ろうと準備をしていた。
少し、日が伸びたせいか6時でも少し明るくなっていて、少し安心した。
冬野に言われた通り、学校では開けずに、家で開けようと思って、いつもよりも倍ぐらいの早さで歩いていた。
家に着いた瞬間、階段を駆け上り、制服を脱ぎパジャマに着替える。
そして、机の前に座った。
丁寧に、封筒に貼られたセロハンテープをはがす。
心臓は、今までにないほどに高鳴っていた。
中には、手紙が1枚入っていた。
広げてみると
春田へ
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春田が好きだ。
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付き合ってください。
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冬野 新より
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「え…?」
まず、最初に思ったのは…
なんで、私……?
だった。
いや、嬉しいけど……どうして言ってくれなかったんだろう。
初めから片思いなんかじゃ、無かったの…?
知らない内に、涙が溢れていて…
静かに声を殺し、嬉し涙を流した。