彼と彼女の関係£ ─To say love me─


泣きすぎで、そのまま寝てしまった。

朝、起きて鏡の前に立つと…目は腫れていてひどい顔になっていた。

「あーぁ、ふふっ」

つい、笑ってしまった自分にこれは重症だと思った。

でも、こんなにのろのろとしている暇はなく、もうすぐ7時30分になってしまう。

さっさと準備をして、家を飛び出した。

自転車を飛ばして学校に着いたのは、50分。

少し駆け足で教室に入ると、中には冬野だけがいた。


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新side

昨日の放課後、手紙を渡した。

それから、ずっとそわそわしていて、今日のこの朝。

いつもよりも、すごく早くに教室に来て、返事を待っていた。

ガラガラ…

と入ってきた、春田。

その顔をみると、目が腫れていた。


(昨日…泣いたのか?)

ただ、気にしないように

「おはよう、春田。」

そう、話しかけた。




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