彼と彼女の関係£ ─To say love me─
「そんなこと考えなくていいの!
もう、うめは俺の彼女なんだから。
俺の隣に、ちゃんと今いるじゃん!」
少し、涙が出そうだった。
「そうだね!」
「ふふっ、よし!行こっか」
新は眩しいくらいの笑顔でを見て、手を握った。
しばらく歩いていたけれど、行く場所を知らなかったことに気づいた。
「ねぇ、どこいくの?」
「んー?んー……映画館!」
多分、行き場所が決まっていなかったのだと直感で感じた。
バスに乗り、映画館のある、駅まで向かう。
そして、しばらく歩いて、映画館に着いた。
その間、一瞬も手を離さなかった。
その分、緊張しているせいか、手汗が酷い、でも
『離して』
と言っても離してくれなかった。