彼と彼女の関係£ ─To say love me─
木曜日の朝。
私は必ず教室に1番に入る。
なぜなら、いつも2番目に来るのが冬野だから。それに、冬野は私の隣の席で、一番最初に会話がしたいから。
ガラガラ……
入ってきたのは、やっぱり…冬野。
「おう、おはよう春田。」
と話しかけてくれた。
そして、
「うん、おはよう冬野くん。」
と返す。
すると
「なぁ、冬野くんってやめろよ。新でいいよ! 」
と言ってきた。
心の中では
(いやいや……)
と反論するけれど、冬野はいつの間にか席に座っていて、ん?というように顔をのぞき込んできた。
(わぁー!顔近いっ!)
もう、名前の呼び方どころではなく、ドキドキしていると…
「ねぇ、新って呼んでみてよ。」
と言う、冬野。
「わぁ、あ…む、無理だよっ」
と少し慌て気味に言った。