君 が い な い 日 。
プ ロ ポ ー ズ 。
ーー二週間前。
「もうすぐ、受験生だね。」
「あー、そっか。三年だもんな。」
久しぶりに僕の家に来た君。
同級生の君は僕の大切な彼女。
こたつに入って、ゴロゴロしているのです。
「…ねぇ、明日映画見に行かない?すっごい泣ける映画があるらしくてさ。」
「いいけど、どんな話?」
「えっとねぇ…ーー
明日、彼女が見たいと言った映画を見に行く事になった俺は、サプライズを考えていた。
もうすぐ受験であまり会えなくなる。
だから明日、プロポーズするんだ。
彼女、喜んでくれるだろうか。
この町で一番有名なアクセサリーショップに入る。
「あの、これ下さい。」
前ここに来た時に、君が欲しいと言ったネックレス。
まだ、指輪は買えないけど…、いつかあげるからね。
「ありがとうございました!」
店員さんの元気な声。
あぁ、早く明日にならないかなぁ。
君の喜ぶ顔を思い浮かべて、笑みが零れた。