君 が い な い 日 。
『君 が い な い 日 。』
ーー君がいなくなって丁度一年が経った。
大学生になった僕は、休みの日を使って、君のお墓に来ていた。
来る途中に買った、君に似合いそうな花を生ける。
「今日、学校で怒られたんよ。何かな、雪が積もってたから友達と雪合戦してたら、間違えて先生に当たって、めっちゃ怒られた。」
自分で話しながら、クスッと笑う。
「なぁ、まだ会えんの?」
お墓に向かって問いかける。
当たり前の様に、何も返ってはこない。
「…会いたいなぁ……。」
そう呟いた僕は、一人ぼっち。
『君 が い な い 日 。』を生きている。