恋はしょうがない。〜初めての夜〜 + Side Story ①&②




「い…い、いちゃついてなんかいません!今のお義姉さんと同じように、一緒に入っただけです…!」


「ふうん」


と、晶は優しげだが、意味深な笑みを浮かべる。


超絶した完璧さは古庄にも似ているが、晶は中性的な分、その表情はミステリアスで、なおいっそう相手の心をざわめかせる。

そんな晶に見つめられて、真琴はアワアワ…と言葉が出て来ず、呼吸さえもままならなくなった。


「……真琴ちゃんって、可愛いね」


そして、その晶の一言は、真琴に心臓にトドメを刺した。お湯の熱さも相乗して、真琴の頭がボーッとしてくる。


「真琴ちゃん?!大丈夫?」


と言う晶の声が遠く聞こえているけれど、真琴はもう返事ができず、そのまま意識を失った。



























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