天使が舞い降りる。



『泣きたいときはいっぱい泣きなよ、涙。


なみだは……いやな感情も全部吐き出してくれるから』




サイの声が、どんどん遠くなっていく…。




「私の人生なんて……きっと汚いね」


綺麗な生き方なんてしらない。




『いいじゃん、汚くて』




泣きながらそう言う私に、サイは笑った。










『涙の信じる道を、




ただ、真っ直ぐに・・」








それが……




サイの、最後の言葉となった。



















< 167 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop