天使が舞い降りる。



どうせ将来、自分のやりたいことなどできなくなってしまうのだ。


だけど、せめて高校時代の今だけは…







マウスを動かしてインターネットにつなぎ、私がアクセスしたのは…とある会社が運営している小説サイト。


「将来の夢」はない。だけど…「好きなこと」ならある。


それは…


「おっ、読者数増えてる」


小説を書くことだった。


『涙、本読むの好きだったよね?じゃあ、このサイトおすすめだよ』


ある友人に勧められ、無料会員登録をしたのがつい一カ月前のこと。


このサイトでは、会員登録すると、自分で考えた小説を投稿できたり、その小説を読者として読んだりすることができる。


気に入った小説があれば感想まで書けるというハイテクなシステムだ。


私も最近までは、投稿された小説を読んでいるだけで十分だった。


だけど、泣いたり笑ったり感動したり…そんな話を見つけては読んでいくほど、私も書いてみたいという気持ちが強くなって…。





小説といっても、ジャンルはたくさんある。


恋愛系に青春もの、ホラー系にファンタジー系…。


その中で私が今挑戦しているのが、青春もの。


恋愛系なんて、ふざけるなって感じ。歳の数=彼氏いない歴の私が書けるか!って。


だから無難に青春ものかなって、やってみているわけなのだけど…





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