いじめてあげる。
―放課後。
「ウサギ先輩!」
「あ、莉奈ちゃん。お迎えありがとー♪」
「いえいえ!じゃあ壱夜先輩迎えに行きましょう」
「れつらごー」
―2-A
「いーちーやっ」
ワイワイとうるさい中、ウサギが壱夜を呼ぶ。
が、教室内を見渡してみても教室には壱夜の姿はない。
「…壱夜先輩いませんね」
「そだねー?」
「どこにいるんだろ…」
「ウサギ君が思うにねー、壱夜君は、」
「ウサギ君って(笑)」
「夢の中!」
「…はい?」
…夢の中?
「だーかーら、夢の中!」
なに言ってんだこの人!←
「…どーゆう意味ですか?」
「つまりツンデレ王子はお眠りの最中なのではと」
あー、そゆこと!
「…つまり?」
「ウサギレーダーによれば壱夜君は屋上にいるとの事だそうです隊長」
「では出発進行ですねウサギ先輩…じゃなくてウサギ…隊長?」
「ちょ、莉奈ちゃんも隊長で俺も隊長って(笑)」
思わず吹き出すウサギ。