いじめてあげる。







―放課後。



「ウサギ先輩!」

「あ、莉奈ちゃん。お迎えありがとー♪」

「いえいえ!じゃあ壱夜先輩迎えに行きましょう」

「れつらごー」











―2-A



「いーちーやっ」



ワイワイとうるさい中、ウサギが壱夜を呼ぶ。
が、教室内を見渡してみても教室には壱夜の姿はない。



「…壱夜先輩いませんね」

「そだねー?」

「どこにいるんだろ…」

「ウサギ君が思うにねー、壱夜君は、」

「ウサギ君って(笑)」

「夢の中!」

「…はい?」



…夢の中?



「だーかーら、夢の中!」



なに言ってんだこの人!←



「…どーゆう意味ですか?」

「つまりツンデレ王子はお眠りの最中なのではと」



あー、そゆこと!



「…つまり?」

「ウサギレーダーによれば壱夜君は屋上にいるとの事だそうです隊長」

「では出発進行ですねウサギ先輩…じゃなくてウサギ…隊長?」

「ちょ、莉奈ちゃんも隊長で俺も隊長って(笑)」



思わず吹き出すウサギ。
< 82 / 95 >

この作品をシェア

pagetop