ルージュのキスは恋の始まり
 でも、彼らが驚いたのは私にではなかった。

「やっぱりお前か、裏切り者は」

 背筋が凍りそうな程冷たい声が背後から聞こえた。

 振り返ると、そこには氷のように冷たい目をした玲王が立っていた。
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