ルージュのキスは恋の始まり
3、キスの記憶 ー 美優side
「お帰りなさい、美優先輩。社長どうでした?噂通りのイケメンでした?」
亜紀ちゃんがニコニコ笑いながら聞いてくるが、私の心中は荒れまくっていた。
「イケメンかもしれないけど、俺様で鬼畜で最低よ」
自席に座って、資料をバンと置く。
「橘先輩、何かあったんですか?」
井上君が心配して声をかけてくれるが、説明出来る精神状態じゃない。
「美優先輩、眉間にシワって、あれ・・口紅やっぱり塗り直したんですか?先輩自身が塗るなんて珍しい」
亜紀ちゃんに指摘されて、ハッと気づく。
机の上の鏡で自分の唇を見ると、深紅のルージュが男を誘うようにみずみずしく潤っている。
あの最低男とキスした証拠。
ああ、開発した自分が言うのもなんだけど、キスしてもこんなに艶っぽいのが忌々しい。
亜紀ちゃんがニコニコ笑いながら聞いてくるが、私の心中は荒れまくっていた。
「イケメンかもしれないけど、俺様で鬼畜で最低よ」
自席に座って、資料をバンと置く。
「橘先輩、何かあったんですか?」
井上君が心配して声をかけてくれるが、説明出来る精神状態じゃない。
「美優先輩、眉間にシワって、あれ・・口紅やっぱり塗り直したんですか?先輩自身が塗るなんて珍しい」
亜紀ちゃんに指摘されて、ハッと気づく。
机の上の鏡で自分の唇を見ると、深紅のルージュが男を誘うようにみずみずしく潤っている。
あの最低男とキスした証拠。
ああ、開発した自分が言うのもなんだけど、キスしてもこんなに艶っぽいのが忌々しい。