ルージュのキスは恋の始まり
 なのに美優を側に置きたがって・・・・。

 彼女を信じて・・いつか自分から離れるんじゃないかって今になって恐れてる。

 俺は結局どうしたいんだろう。

 今の俺を見たらきっと大河にぶん殴られるな。

 自分でも情けないって思う。

 なのに・・・・彼女が欲しくてたまらない。

 心も身体も全て自分のものにしたい。

 俺の我が儘だ。

 美優の唇に触れ、そっとキスを落とす。

 俺は狡い男だ。

 愛の言葉はまだ言えない。

 本人は寝てて気づかないのに・・・・それでも言えない。

 そして、今夜も昨日と同じ言葉を口にする。

「おやすみ」
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