ルージュのキスは恋の始まり
「完全に俺の存在無視してるだろ」

 脇坂さんがそうぼやいて出て行くのが見えた。

 俺達の邪魔は誰にもさせない。

「邪魔者はいなくなった。今日はイブだし、もっと先に進んでみる?」

 俺が悪魔のように妖しく微笑むと、百合ちゃんはぶんぶんと首を横に振った。

「もう無理~‼」

 百合ちゃんの叫び声がこだまする。

 その後どうなったかは2人だけの秘密だ。




番外編(大河)ー餌で釣る男 fin (2014.10.21)
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