ルージュのキスは恋の始まり
頭の中は真っ白だ。
流されてそのまま翻弄される。
気づけば私の息は乱れていて、いつの間にか上半身裸の井上君に抱き締められていた。
可愛い羊だったはずなのに、これじゃあ狼じゃない。
詐欺だ。
今までのなよっとした井上君はどこに行ったのよ!
細マッチョな感じで鍛えられた身体してて、とてもじゃないけど私の力じゃ逃げられそうにない。
「ど・・どうしてキスなんか?」
「決まってるだろ。好きな女にしかキスしないよ」
「・・・好きな女?」
「ひ弱な振りしとけば煩い女は寄ってこないし、橘先輩も男性は苦手だったみたいだし、ここで平穏無事に過ごすには楽だった。亜紀も俺に警戒せず接してくれたしね。けど、欲しい女はやっぱり本気で取りにいかないとね」
井上君の目がキラリと光る。
流されてそのまま翻弄される。
気づけば私の息は乱れていて、いつの間にか上半身裸の井上君に抱き締められていた。
可愛い羊だったはずなのに、これじゃあ狼じゃない。
詐欺だ。
今までのなよっとした井上君はどこに行ったのよ!
細マッチョな感じで鍛えられた身体してて、とてもじゃないけど私の力じゃ逃げられそうにない。
「ど・・どうしてキスなんか?」
「決まってるだろ。好きな女にしかキスしないよ」
「・・・好きな女?」
「ひ弱な振りしとけば煩い女は寄ってこないし、橘先輩も男性は苦手だったみたいだし、ここで平穏無事に過ごすには楽だった。亜紀も俺に警戒せず接してくれたしね。けど、欲しい女はやっぱり本気で取りにいかないとね」
井上君の目がキラリと光る。