ルージュのキスは恋の始まり
大丈夫、大丈夫。
自分に言い聞かせる。
ここで1歩踏み出さなければ、ずっと大河のお荷物のままだ。
覚悟を決めて駅に小走りで向かい、何本も電車を見送りながら、5本目に来た電車にようやく乗る。
本社の最寄り駅までは40分。
男性の隣に座るのが嫌で、空いているのに女性同士が隣り合うよう席を選んだ。
電車に乗るだけで緊張している。
身体中がアンテナになって、あの男を警戒している。
息苦しさを感じた。
やっとの思いで本社にたどり着くと、呼吸が段々早くなる。
こんなに空気を吸ってるのに全然楽にならない。
むしろ苦しくなるばかりだ。
どうして?
そのうち手が痺れてきて、目眩が私を襲う。
そのままくずおれそうになった時、私の視界にあの男が映った。
自分に言い聞かせる。
ここで1歩踏み出さなければ、ずっと大河のお荷物のままだ。
覚悟を決めて駅に小走りで向かい、何本も電車を見送りながら、5本目に来た電車にようやく乗る。
本社の最寄り駅までは40分。
男性の隣に座るのが嫌で、空いているのに女性同士が隣り合うよう席を選んだ。
電車に乗るだけで緊張している。
身体中がアンテナになって、あの男を警戒している。
息苦しさを感じた。
やっとの思いで本社にたどり着くと、呼吸が段々早くなる。
こんなに空気を吸ってるのに全然楽にならない。
むしろ苦しくなるばかりだ。
どうして?
そのうち手が痺れてきて、目眩が私を襲う。
そのままくずおれそうになった時、私の視界にあの男が映った。