ルージュのキスは恋の始まり
7、嫉妬 ー 玲王side
「仲のいい姉弟でしたね」
橘美優がいなくなった車内で片岡がふと呟く。
「ああ、そうだな」
確かに仲のいい姉弟だったが、それよりも気になったのはサングラス越しでも感じた橘美優の弟の挑戦的な視線。
なんだったんだ、あれは?
俺への牽制というよりはどこか面白がってるような表情で・・・・。
「このお礼はまた」って奴は言った。
何か企んでいるのだろうか?
それにしても、あれはやっぱり本人だろう?
高橋大河。
「お前は気づかなかったか?」
「何をです?」
「・・・・気づいていないならいい」
「そんな言い方されると気になりますね」
橘美優がいなくなった車内で片岡がふと呟く。
「ああ、そうだな」
確かに仲のいい姉弟だったが、それよりも気になったのはサングラス越しでも感じた橘美優の弟の挑戦的な視線。
なんだったんだ、あれは?
俺への牽制というよりはどこか面白がってるような表情で・・・・。
「このお礼はまた」って奴は言った。
何か企んでいるのだろうか?
それにしても、あれはやっぱり本人だろう?
高橋大河。
「お前は気づかなかったか?」
「何をです?」
「・・・・気づいていないならいい」
「そんな言い方されると気になりますね」