君が好き〜先輩への想いだけは誰にも負けない〜


『早く行くよ。』


綾香のお母さんはスタスタと歩いて言った。


『…っ』


綾香は目に涙を溜めながら、松葉杖でお母さんを追っていた。


文句ひとつ言わずに…


そんな時、綾香が転んだ。


『痛っ…』


俺は反射的に助けに行こうとしたが、綾香のお母さんは


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