いつだってそこには君がいた。
「お前マジ最高ぉー!」
「あんたも、やる時はやるのね!」
結城くんと沙月ちゃんのハイテンションな声。
こっちへ帰って来る高橋くんもすごく嬉しそうにニコニコしてる。
「日高」
目の前に来た高橋くんが両手の平を私のほうへ突き出して来た。
へ……?
「……?」
な、に……?
「早く!」
高橋くんに急かされるように、同じように手をあげた。
ーーパチッ!
すると私の手に、彼の手が弾くように跳ねた。
「へへっ!ハイタッチ!」
「……っ……!」
カアァッと顔が熱くなるのを感じた。
高橋くんの笑顔があまりにキラキラしていたから。
……初めて誰かとハイタッチした。